「文字起こしの作業をする」と言っても、人によって起こし方は様々です。
文字起こしの種類を知ることで、よりイメージに近い文字起こし作業ができるようになるでしょう。
今回は、整文という文字起こしの種類をご紹介します。
この記事でわかること
・文字起こしの種類
・整文の特徴、目的や理由
文字起こしとは?
文字起こしとは、スマホやレコーダーで録音した音声やビデオの内容をテキスト形式に変換する作業のことをさします。
会議や講演、インタビューなどの音声記録の内容をテキストとして書き起こす作業などが多く、以下のようなさまざまな目的で利用されます。
どうして文字起こしに複数の種類があるの?
「耳で聞くとき」と「目で読むとき」の受け取り方の違い
私たちが日々話している会話には、「耳で聞くだけなら気にならないが、文章にすると不自然さが目立つ内容」
が多くあります。例えばこんな経験はありませんか?
言い間違いは誰にでもありますし、言葉に詰まることもあるでしょう。「あのー」や「えーと」などの意味のない言葉も頻繁に挟まりますし、考えながら会話をすると言葉の順番が入れ替わることも珍しくありません。
これらは、話し言葉としては自然ですが、文字起こしされた文章としては読みづらい印象を与えるでしょう。
このような話し言葉の不自然さをどこまで修正するかが、「文字起こしの種類」によって異なります。
文字起こしの3つの種類
文字起こしには3つの種類があります。
文字起こしのレベルに合わせて方法を決めましょう。
素起こし:話した内容を一字一句そのまま文章に書き起こすこと
ケバ取り:「あー」や「えっと」など不要な部分は書かずに文章にすること
整文:文章にする際に自然になるよう、言い回しや表現を整えて文章にすること
文字起こしの種類が分かれているのは、それぞれの文字起こしに適した用途や目的があるからです。
音声データを扱う場面によって、ニーズに合わせた文字起こし方法を選びましょう。
特徴: 素起こしは、言葉の間に出てくる「えー」「あー」「うーん」などの口癖や感嘆詞、言い間違い、冗長な表現なども含めて記録するため、話し手の言葉遣いやイントネーション、話の流れを忠実に反映できます。
目的: 一語一語忠実な内容を把握する必要がある時や、法律分野や学術研究、言語学の分析などで利用されます。
使われるシーン: 話された内容をそのまま残すことで、話者の意図や感情、話の進め方をより正確に理解できるようにするために使われます。特に言語学やコミュニケーションの研究では、言葉の細かい表現も分析の対象となるため重要になります。
特徴: ケバ取りは、「えー」「あー」「うーん」といった口癖や、言い間違い、冗長な表現を削除する方法です。ただし、話の意味や内容に影響を与えない範囲で行われるため、発言の骨子やニュアンスはそのまま残ります。
目的: 内容は忠実に保ちながら、読みやすさや理解しやすさを向上させたい場合に利用されます。たとえば、会議記録やインタビューの文字起こしなどで、正確性が求められつつも長々しい部分を削りたいときに使われます。
使われるシーン: 主に話の内容を変えることなく、無駄な部分を省いて読みやすくするために行われます。特に読む側にとっての負担を減らし、効率的に情報を伝える目的で使われることが多くあります。
特徴: 整文は、ケバ取りの内容にさらに手を加え、文法的な誤りを修正し、自然な文章に整える方法です。会話の口語調を修正して、書き言葉として通じるようにします。また、意味が不明瞭な箇所を整理し、読み手にとって理解しやすいようにします。
目的: 公開される文章やレポート、記事、公式文書など、最終的に読者に提示される形を整えるために利用されます。読みやすさと論理的な構成が重要となるため、口語を整理して文体を統一します。
使われるシーン: 整文は、文章としての完成度を高めるために行われます。スムーズな会話の流れにするため、文法や構造を修正し、書面として通用する形にすることで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
「整文」で文章の要点を分かりやすくしよう!
整文とは、助詞を補ったり、語順を変えたり、話し言葉を修正することで読みやすく正しく整えることを指します。
整文はケバ取りしたものをさらに読みやすくするため、3つの中で一番手の込んだ内容になります。
ケバ取りでは、意味のない言葉を省くだけで、単語の順序や助詞の欠如、ら抜き言葉などはそのまま文字にします。
また、話の重複なども修正せずに文章化するため、まだまだ読みやすいとは言い切れません。
そこで、文章としても正確に分かりやすく通じるように整えるのが「整文」という仕上げ方です。
話し言葉を書き言葉に直し、文体をですます調に整えます。助詞の補充や、ら抜き言葉の訂正などを行うと、とても美しく読みやすい文章に仕上がります。また、話者が明らかに間違った情報を話している場合も、訂正を行います。
話し言葉から書き言葉へと、より正確な文体へ修正するのが「整文」という方法です。
目的や内容にあった文字起こしの選び方を紹介!
改めて、文字起こしとは、スマホやレコーダーで録音した音声やビデオの内容をテキスト形式に変換する作業のことを指します。仕上がりの用途によって、「素起こし」「ケバ取り」「整文」から適切な文字起こし方法を選択する必要があります。
どの種類を依頼するかを事前に決めておく必要があるため、会話の雰囲気を確認したいのか、必要な情報だけを読めれば十分なのか等、文章化する目的に応じて作業内容を決め、効率的に活用できるようにしましょう。
「自分の音声はどの起こし方が適切なのか?」と悩んだ場合は、文字起こし業者に用途と合わせて問い合わせをしてみてください。
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価格は1分あたり120円からとリーズナブルで、プランによってライターや校正者の人数を選ぶことができます。
ライトプランではスピーディーな納品が可能で、スタンダードプランでは厳密なチェック体制が整っています。
ISMS(ISO27001)認証を取得しているため、情報セキュリティも安心です。導入実績にはKADOKAWAや講談社、大学など、多くの企業や教育機関が名を連ねています。
さまざまな用途に対応し、議事録やインタビューの文字起こしから裁判記録まで、幅広く利用されています。
文字起こし方法 | ・マイページから、音声や動画ファイルのアップロード ・メールで仕事内容を送る際に添付して送信も可能 |
対応言語 | 日本語と英語に対応。 英語の音源や動画の文字起こしも可能 |
話者識別 | あり |
読み取り精度 | 高い プランによって校正者が加わるため、精度がさらに向上 |
対応端末 | PC(WindowsやMac)スマホ(iOS、Android) |
料金プラン | ●ライトプラン 価格:1分あたり120円~ 内容:ライターと最終チェック者の2名体制。スピードとコスト重視のプラン。 納期:通常1日~2日。特急対応も可能です。 ●スタンダードプラン 価格:1分あたり180円~ 内容:ライター、校正者、最終チェック者の3名体制。正確性と質の高い文字起こしが可能。 納期:通常2日~3日。特急対応も可能です。 |