文字起こしは自分でもできる作業ですが、効率的に行うため、外注を検討する方も多いと思います。
しかし、外注といっても個人事業主や専門業者など選択肢が多く、どこへ依頼すればよいか最初は迷ってしまうことも。そんな方向けに、この記事では文字起こしのおすすめの外注先を️7つ紹介します。
この記事でわかること
・文字起こしを外注する方法
・外注依頼時にどのようなことに気をつけたいか
文字起こしを外注するメリット
「文字起こしが必要だけど、専門外で内容が分からない!」
こんなときに便利なのが、文字起こしの工程を外注することです。
私が業者を頼らずに手動で文字起こしをした時は、思ったより時間がかかってしまいほかの業務に集中できず、効率が良くありませんでした。そこで文字起こしを外注したところ、手間が大幅に減り、正確な内容が迅速に納品され驚いたのを覚えています。結果、他の業務にも集中ができ、全体的な効率も上がりました。
実は、文字起こしの外注は効率よく作業をする上でとてもよく利用されます。しかし、世の中に文字起こしを専門にするプロのワーカーは大勢いますし、外注以外にもフリーランスや個人事業主、ツールの利用と、文字起こし業務の依頼先はたくさんあります。
となると、どこに外注すればよいかわからなくて困ってしまいますよね。そこで、初心者でも使いやすいおすすめの外注先を各用途に合わせてご紹介します。
文字起こしにおすすめの外注先️は?
文字起こしにおすすめの外注先は主に3パターンあります。
それぞれのメリット・デメリットを紹介していきますね。
クラウドアウトソーシングを使うときのメリット・デメリット
経験豊富なプロから初心者まで探すことができる。
様々なスキルを持つ人材が居るため、コスト面での柔軟性がある。
人によってスキルや経験が異なるため、期待通りの品質が得られないことがある。
代行サービスを使うときのメリット・デメリット
正確で高品質な文字起こしが期待できる。
プロのチームが対応するため、不明点や追加の依頼に対するサポートが整っているため、安心して利用できる。
費用が高くなることが多い。
高品質な分、クラウドアウトソーシングに比べてアプリ・ツールを使うときのメリット・デメリット
大量の音声データでも短時間で文字起こしができる。
即座に文字化することが可能。
AIでも誤認識が発生する場合がある。
ノイズが多い音声や音質が低いデータでは、おすすめのクラウドアウトソーシングサイト
クラウドアウト ソーシングサイト | クラウディア | ココナラ | クラウドワークス |
---|---|---|---|
強いジャンル | システム開発やアンケート・口コミ回答の案件に強い | イラストやデザインの案件に強い | IT関連や翻訳・ライティングの案件に強い |
登録料金 | 無料 | 無料 | 無料 |
システム手数料 | 報酬額に応じて 3~15% | 22% | 報酬額に応じて 5~20% |
振込手数料 | 300円 | 売上金額が 3,000円未満の場合160円 3,000円以上の場合は無料 | 楽天銀行100円 その他金融機関500円 |
アプリの有無 | 無し | 有り | 有り |
詳細 | 公式サイトを 確認する | 公式サイトを 確認する | 公式サイトを 確認する |
クラウディア
クラウディアは、システム開発やデザイン、ライティングなど、幅広い分野でクラウドソーシングを提供するプラットフォームです。
クライアント手数料が無料で、業界最低水準の料金で利用できる点が特徴です。プランにはタスク形式、コンペ形式、プロジェクト形式があり、それぞれのニーズに応じた依頼が可能です。
仮払い制度を通じて、安全な取引環境を提供し、依頼内容に応じてワーカーを募集、スキルから探す、プロフィールから探すといった選択肢が選べます。
運営会社のサポートも充実しており、法人向けには専属サポートサービスも提供されています。企業からフリーランスまで、さまざまなニーズに応える信頼性の高いプラットフォームです。
強いジャンル | アンケートや口コミの回答、システム開発に強い |
登録料金 | 無料 |
システム手数料 | 報酬額に応じて3~15% |
振込手数料 | 300円 |
アプリの有無 | 無し |
ココナラ
ココナラは、日本最大級のスキルマーケットとして「知識・スキル・経験」を取引できるクラウドソーシングサイトです。
ユーザーは、さまざまなジャンルから自分に合った専門家を見つけ、ビジネスや個人のニーズに応じてサービスを購入することができます。Coconalaでは、プランや料金設定も柔軟で、単発から月額サービスまで幅広く提供しています。特に「ココナラプロ」「ココナラテック」など、高度なスキルが求められるビジネス向けプランもあり、企業のさまざまな経営課題に対応可能です。
運営会社は株式会社ココナラで、ITフリーランスの仲介や弁護士検索サービスなども展開しています。高品質なサービスを提供し、導入実績も豊富であるため、多くの企業や個人ユーザーから信頼されています。
ココナラは、ユーザーの「自分らしさ」を支えるプラットフォームとして注目されています。
強いジャンル | イラストやデザインの案件に強い |
登録料金 | 無料 |
システム手数料 | 22% |
振込手数料 | 売上金額が3,000円未満の場合は振込手数料の160円が差し引かれます。 3,000円以上の場合は振込手数料が無料です。 |
アプリの有無 | 有り |
クラウドワークス
クラウドワークスは、日本最大級のクラウドソーシングサービスで、全国97万社以上が利用している実績を持つ信頼のあるプラットフォームです。
登録ユーザー数が500万人を超え、幅広いスキルを持つクラウドワーカーが揃っているため、プロフェッショナルな仕事を迅速に発注することが可能です。
料金体系は柔軟で、ロゴ作成や動画編集、データ入力などの小規模案件から、サイト構築やアプリ開発などの本格的なプロジェクトまで対応しています。また、プロクラウドワーカー制度や充実したサポート機能により、安全かつ安心して利用できる環境が整っています。
クラウドワークスは、大企業や政府機関も導入しており、幅広いビジネスニーズに対応できる点が大きな強みです。
強いジャンル | IT関連や翻訳・ライティングの案件に強い |
登録料金 | 無料 |
システム手数料 | 報酬額に応じて5~20% |
振込手数料 | 楽天銀行100円(税込)、その他金融機関500円(税込) |
アプリの有無 | 有り |
おすすめの代行サービス「WITHTEAM」はこちら!
WITH TEAM
WITH TEAMの文字起こしサービスは、業界最高水準のクオリティと迅速な納品が特徴です。
価格は1分あたり120円からとリーズナブルで、プランによってライターや校正者の人数を選ぶことができます。
ライトプランではスピーディーな納品が可能で、スタンダードプランでは厳密なチェック体制が整っています。
ISMS(ISO27001)認証を取得しているため、情報セキュリティも安心です。導入実績にはKADOKAWAや講談社、大学など、多くの企業や教育機関が名を連ねています。
さまざまな用途に対応し、議事録やインタビューの文字起こしから裁判記録まで、幅広く利用されています。
文字起こし方法 | ・マイページから、音声や動画ファイルのアップロード ・メールで仕事内容を送る際に添付して送信も可能 |
対応言語 | 日本語と英語に対応。 英語の音源や動画の文字起こしも可能 |
話者識別 | あり |
読み取り精度 | 高い プランによって校正者が加わるため、精度がさらに向上 |
対応端末 | PC(WindowsやMac)スマホ(iOS、Android) |
料金プラン | ●ライトプラン 価格:1分あたり120円~ 内容:ライターと最終チェック者の2名体制。スピードとコスト重視のプラン。 納期:通常1日~2日。特急対応も可能です。 ●スタンダードプラン 価格:1分あたり180円~ 内容:ライター、校正者、最終チェック者の3名体制。正確性と質の高い文字起こしが可能。 納期:通常2日~3日。特急対応も可能です。 |
おすすめのアプリ・ツール3選!
文字起こしの内容によっては、アプリ・ツールを使ったほうが効率的になることもあります。
こんな経験、ありませんか?
・文字起こしデータをすぐに納品しなければならない!
・外注したいけれどあまりコストをかけられない!
・作業量が少量すぎて依頼を受けてもらえない!
AIベースの文字起こしツールでは、録音データをアップロードするとすぐにテキスト化が始まり、短時間で文字起こしできることが多いです。外注の場合は依頼してから納品されるまでの待ち時間がかかるため、急ぎの際は重宝します。
また、外注に比べて、アプリやツールの利用料は安い場合が多く、中には無料で利用できるツールもあるため、内容にあわせて検討ができます。ツールはいつでも好きなときに使えるため、作業量に応じて柔軟に対応ができるでしょう。
おすすめの文字起こしアプリ・ツールは、以下の3つです。
文字起こし アプリ・ツール | Notta | WITH TEAM | PLAUD NOTE |
---|---|---|---|
文字起こし時間 | 1,800 分 / 月 無制限もあり | 制限なし | 300分 / 月 無制限もあり |
多言語での 翻訳 | 42言語 リアルタイムでも可能 | 別途見積 必要 | 57言語 |
カスタムで 単語登録 | あり | 記載なし | 記載なし |
話者識別 | あり | 用問い合わせ | あり |
料金 | プレミアムプラン 1,317 円〜 | 1分間120円〜 | 27,500円 買切り |
無料お試し | 【あり!】 無料のままでも 利用OK! | なし | なし |
詳細 | 公式サイトを 確認する | 公式サイトを 確認する | 公式サイトを 確認する |
Notta
Notta(ノッタ)は、高精度なAI文字起こしであり、日本語や英語を含む42言語に対応しています。
リアルタイムでの文字起こし、音声ファイルの文字起こし、Web会議の自動文字起こしと録画ができるほかにも、録音済みの音声ファイルをインポートするだけでデータ化することができます!
さらに、文字起こししたテキストの内容をAIが自動的に要約してくれるので、議事録作成はもちろん、ブレインストーミングの内容を後から整理・振り返ることも簡単にできるようになります。
編集データはtxt、docx、srt、pdfファイルとして保存できます。
文字起こし方法 | ・録音済みの音声データ ・音声や動画ファイルのアップロード |
複数言語 | 42言語対応 2言語の同時翻訳も可能 |
話者識別 | あり |
読み取り精度 | 高い 認識率は98.86%以上の実績! |
対応端末 | PC・スマホ(iOS、Android) |
料金プラン | ●個人向け フリー:無料 プレミアム:1,317円/月 ●チーム・企業向け ビジネス:2,508円/月 エンタープライズ:要相談 |
AutoMemo
AutoMemoは、会議録やインタビューの文字起こしに最適なAIツールです。
98.9%の精度で文字起こしを行い、自動で要約も作成できるため、作業の大幅な効率化が可能です。
ブラウザ上で完結し、データはクラウドに保存されるため、いつでも簡単にアクセスできるので作業効率も上がります。
1時間の録音であれば約20分で文字起こしが完了するのが特徴で、会議の議事録作成、インタビューの原稿作成、ボイスメモの書き起こしなど、様々なシーンで活躍します。
OneDrive、Google Drive、Dropboxとのクラウド連携も可能です。
文字起こし方法 | ・音声データや録画ファイルのアップロード ・オンライン会議ツールを利用したブラウザ上での直接録音 |
対応言語 | 1度の録音に対して1言語のみ対応 |
話者識別 | あり |
読み取り精度 | 高い(98.9%の精度!) 話者ごとの要約機能もあり、後からの見直しや編集も便利 |
対応端末 | PC(WindowsやMac)スマホ(iOS、Android) |
料金プラン | ●お試しプラン(無料) 料金: 無料 文字起こし時間: 月1時間まで 要約機能: なし ●スタンダードプラン 料金: 月額1,480円(年払いの場合、月額1,280円で合計15,360円/年) 文字起こし時間: 月30時間 要約機能: 10回/月 ●プレミアムプラン 料金: 月額2,480円(年払いの場合、月額1,980円で合計23,760円/年) 文字起こし時間: 月30時間 要約機能: 10回/月 企業のニーズに合わせた法人向けの大容量プランもあり |
PLAUD NOTE
PLAUD NOTEは、ChatGPTを搭載したAIボイスレコーダーで、ワンタッチで高精度な録音と自動文字起こしを実現します。高音質録音が可能で、内容の要約やマインドマップ作成にも対応しており、ビジネスや教育の場で効率的に活用できるツールです。
料金は、毎月300分までは無料で文字起こしができます。必要に応じて追加のプロプランも用意されています。
開発元のNicebuild社は、これまで30万人以上のユーザーに導入実績があり、日常業務や会議、インタビューなど、多様な用途に対応する設計となっています。高精度な文字起こしと要約機能が、忙しいビジネスパーソンやライターにとって、頼れるパートナーとなるでしょう。
文字起こし方法 | ・スマートフォンアプリと連携し、ワンタップで録音から自動文字起こしまで可能 |
対応言語 | 日本語をはじめ、英語や韓国語、ドイツ語やイタリア語含む57言語に対応 |
話者識別 | あり |
読み取り精度 | 高い 録音後に、AIを活用してテキスト化が可能 |
対応端末 | PC(WindowsやMac)スマホ(iOS、Android) |
料金プラン | ・ChatGPT-4o連携ボイスレコーダーの本体価格が27,500円(税込)で、 ブラック、シルバー、スターライトの各色から選べます。 ●無料プラン 毎月300分間の文字起こしが利用可能。 ●プロプラン 年間12,000円(月額なら1,980円)で毎月1200分の文字起こしと要約機能が可能に。 |
外注依頼する際の注意点
文字起こしを外注する際に理解しておくべき注意点がいくつかあります。
トラブルになったり、納品物の質が低くなったりする可能性もあるため、しっかりと事前に準備をしたうえで、外注を依頼しましょう。
①アフターケアの取り決めをしておこう!
トラブルを防ぐためにも、アフターケアに関する取り決めは大切です。
場合によっては、誤字や聞き取れない部分の修正が必要な場面が出てくることも考えられます。そこで何も取り決めをせずに契約を結んでしまうと、納得できていない内容でも報酬を支払わなければいけなくなってしまいます。
そのため、どれくらいのミスがあったら差し戻しになるのか、差し戻した場合いつまでに修正して再提出するのかなど、アフターケアに関する取り決めは忘れずに行いましょう。
②専門用語や話者の区別についての指示を忘れずに伝えよう!
業界特有の専門用語や固有名詞、話者の区別が必要な場合は、事前にしっかりと指示を出すことが大切です。
例えば、医療や法務など特定の分野では専門用語が頻繁に出てくるため、依頼先がそれを正しく理解できているかを確認し、必要であれば用語リストや参考資料を提供することで、精度の高い文字起こしが期待できるでしょう。
③機密情報の取り扱いに関する確認をしておこう!
文字起こしデータに機密情報が含まれている場合、セキュリティ対策について事前に確認することが必要です。
どのようにデータが保護されるのか、依頼するサービスやフリーランサーがプライバシー保護の取り組みを行っているか、NDA(秘密保持契約)を結ぶことができるかなどを確認するようにしましょう。
まとめ
今回は、文字起こしの外注方法と、安心して依頼するための注意点を解説しました。
データ量やコストに合わせて、プロの専門業者への依頼か、個人への依頼かを決められると良いでしょう。
合わせてアプリも有効に活用して、自分に合った文字起こし方法を選んでください。