リモートやオンラインでの会議が当たり前になった今の社会で、打ち合わせや会議の内容を記録したり、共有するのに「文字起こし」が注目されています。
ここでは、MP3ファイルに対応したおすすめの文字起こしアプリ・ソフトを9個ご紹介します。
この記事でわかること
・MP3ファイルに対応した文字起こしアプリ・ソフト️
・文字起こしアプリを使う上での注意点
文字起こしとは?
文字起こしとは、スマホやレコーダーで録音した音声やビデオの内容をテキスト形式に変換する作業のことをさします。
会議や講演、インタビューなどの音声記録の内容をテキストとして書き起こす作業などが多く、以下のようなさまざまな目的で利用されます。
MP3ファイルから文字起こしする際の注意点
MP3ファイルから文字起こしをする際は、以下のポイントに気を付けましょう。
アプリやソフトだけでは完結できないことが多い
アプリやソフトを使うと、手動だと大幅な時間と手間がかかる文字起こしの作業を効率的に行うことができます。
しかし、いくら高性能なツールでも精度が100%になるわけではありません。
誤変換や音声認識できていない部分があったりして、最終的には手直しが必要になるケースが多いため、ツールに任せきりにするのではなく、最後は人の手で必ずチェックするようにしましょう。
文字起こしの内容に合わせたアプリ・ソフトを選ぼう
文字起こしツールは、無料やお手頃な価格で使えるような個人向けのものから、豊富な機能を有した企業向けのものまで数が多く存在しています。
自身の利用目的に合わせて、コスト面、機能面ともにバランスが取れたツールを選ぶようにしましょう。
MP3ファイル対応の文字起こしアプリ・ソフト️9選
文字起こし アプリ | 公式サイト | 料金 | 無料お試し | 文字起こし時間 | 多言語での 翻訳 | カスタムで 単語登録 | 話者識別 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Notta | 公式サイト | プレミアムプラン 1,317 円〜 | 【あり!】 無料のままでも 利用OK! | 1,800 分 / 月 無制限もあり | 42言語 リアルタイムでも可能 | あり | あり |
WITH TEAM | 公式サイト | 1分間120円〜 | なし | 制限なし | 別途見積 必要 | 記載なし | 用問い合わせ |
AutoMemo | 公式サイト | 13,860円 買切り | なし | 制限なし | 72言語 | 記載なし | あり 話者ごと要約OK |
Notta
Notta(ノッタ)は、高精度なAI文字起こしであり、日本語や英語を含む42言語に対応しています。
リアルタイムでの文字起こし、音声ファイルの文字起こし、Web会議の自動文字起こしと録画ができるほかにも、録音済みの音声ファイルをインポートするだけでデータ化することができます!
さらに、文字起こししたテキストの内容をAIが自動的に要約してくれるので、議事録作成はもちろん、ブレインストーミングの内容を後から整理・振り返ることも簡単にできるようになります。
編集データはtxt、docx、srt、pdfファイルとして保存できます。
文字起こし方法 | ・録音済みの音声データ ・音声や動画ファイルのアップロード |
複数言語 | 42言語対応 2言語の同時翻訳も可能 |
話者識別 | あり |
読み取り精度 | 高い 認識率は98.86%以上の実績! |
対応端末 | PC・スマホ(iOS、Android) |
料金プラン | ●個人向け フリー:無料 プレミアム:1,317円/月 ●チーム・企業向け ビジネス:2,508円/月 エンタープライズ:要相談 |
WITH TEAM
WITH TEAMの文字起こしサービスは、業界最高水準のクオリティと迅速な納品が特徴です。
価格は1分あたり120円からとリーズナブルで、プランによってライターや校正者の人数を選ぶことができます。
ライトプランではスピーディーな納品が可能で、スタンダードプランでは厳密なチェック体制が整っています。
ISMS(ISO27001)認証を取得しているため、情報セキュリティも安心です。導入実績にはKADOKAWAや講談社、大学など、多くの企業や教育機関が名を連ねています。
さまざまな用途に対応し、議事録やインタビューの文字起こしから裁判記録まで、幅広く利用されています。
文字起こし方法 | ・マイページから、音声や動画ファイルのアップロード ・メールで仕事内容を送る際に添付して送信も可能 |
対応言語 | 日本語と英語に対応。 英語の音源や動画の文字起こしも可能 |
話者識別 | あり |
読み取り精度 | 高い プランによって校正者が加わるため、精度がさらに向上 |
対応端末 | PC(WindowsやMac)スマホ(iOS、Android) |
料金プラン | ●ライトプラン 価格:1分あたり120円~ 内容:ライターと最終チェック者の2名体制。スピードとコスト重視のプラン。 納期:通常1日~2日。特急対応も可能です。 ●スタンダードプラン 価格:1分あたり180円~ 内容:ライター、校正者、最終チェック者の3名体制。正確性と質の高い文字起こしが可能。 納期:通常2日~3日。特急対応も可能です。 |
AutoMemo
AutoMemoは、会議録やインタビューの文字起こしに最適なAIツールです。
98.9%の精度で文字起こしを行い、自動で要約も作成できるため、作業の大幅な効率化が可能です。
ブラウザ上で完結し、データはクラウドに保存されるため、いつでも簡単にアクセスできるので作業効率も上がります。
1時間の録音であれば約20分で文字起こしが完了するのが特徴で、会議の議事録作成、インタビューの原稿作成、ボイスメモの書き起こしなど、様々なシーンで活躍します。
OneDrive、Google Drive、Dropboxとのクラウド連携も可能です。
文字起こし方法 | ・音声データや録画ファイルのアップロード ・オンライン会議ツールを利用したブラウザ上での直接録音 |
対応言語 | 1度の録音に対して1言語のみ対応 |
話者識別 | あり |
読み取り精度 | 高い(98.9%の精度!) 話者ごとの要約機能もあり、後からの見直しや編集も便利 |
対応端末 | PC(WindowsやMac)スマホ(iOS、Android) |
料金プラン | ●お試しプラン(無料) 料金: 無料 文字起こし時間: 月1時間まで 要約機能: なし ●スタンダードプラン 料金: 月額1,480円(年払いの場合、月額1,280円で合計15,360円/年) 文字起こし時間: 月30時間 要約機能: 10回/月 ●プレミアムプラン 料金: 月額2,480円(年払いの場合、月額1,980円で合計23,760円/年) 文字起こし時間: 月30時間 要約機能: 10回/月 企業のニーズに合わせた法人向けの大容量プランもあり |
toruno (トルノ)
torunoは会議を『文字起こし+録音+画面キャプチャ』で記録をしてくれる文字起こしツールです。
PCにマイク付きスピーカーを接続してアプリのボタンを押すだけで、会議を記録して文字起こしを行います。
リアルタイムで行われるTeams会議やZoom・GoogleMeetのオンライン会議から対面会議での利用まで、幅広い場面でおすすめです。
CLOVA Note (クローバ・ノート)
CLOVA Note(クローバ・ノート)はLINE社が提供している文字起こしサービスです。
使用するにはLINEアカウントが必要ですが、アカウントを持っていれば誰でもPCとスマートフォンの両方で利用できます。
CLOVA Noteは、日本語だけでなく、英語・韓国語・中国語の中から認識言語を選択できます。
アップロードした動画や音声は、誰が話しているか話者認識が可能です。テキストを確認した際に判別がしやすくて便利です。
Rimo Voice
Rimo Voiceは、AIを活用した高速かつ正確な文字起こしサービスで、様々な業界や組織・企業での導入事例があります。
機械学習による高精度な音声認識を実現しているため、議事録作成後に人員を割いて修正作業をする工程を大幅に省くことが可能です。
ユーザーフレンドリーなインターフェースと高いセキュリティ基準を備え、会議やイベントの録音を効率的に文字データに変換することができます。また、ChatGPTを利用した要約機能や、音声データとテキストの同期機能など、多機能性も特長の1つです。
文字起こしさん
「文字起こしさん」は、音声や動画、画像をテキストに変換するツールです。
フリープランとライトプランをはじめとした様々なプランがあり、自分にあったプランを選択できます。
スマートフォンとパソコンどちらも対応しており、インターネット接続があればどこからでも利用可能です。
mp3、wav、jpg、pdfなど様々なファイル形式に対応しており、約30の言語の文字起こしにも対応しています。音声ファイルとテキストを一緒に保存し、管理や検索が可能で、データ管理の手間を減らすのにピッタリです。
スマート書記
スマート書記は、音声とAIを活用したAI議事録サービスです。
1台の端末でZoomやMicrosoft Teams、Google Meet、Cisco Webexなどの全てのオンライン会議の録音が連携不要で利用できます。
自動で話者識別も可能で、発言をただ文字起こしするだけでなく、要点をまとめた議事録作成を自動で行うこともできます。
リアルタイムでの議事録作成だけでなく、音声ファイルデータをインポートして議事録を作成することも可能です。
Texter
「Texter」は音声や画像、動画など様々なコンテンツを文字に変換できる、最新AIを使用したiPhone向けのアプリです。iPadやApple Watchとも連携可能です。
またバックグラウンドでの文字起こし機能と句読点の自動挿入も可能です。
mp3やmp4、jpeg、PDFファイルなど様々な形式に対応し、高精度なリアルタイム翻訳機能(DeepL、Google オンライン・オフライン翻訳)も搭載しています。
操作が簡単で時間を節約できるため、多忙なユーザーにおすすめです。
文字起こしアプリの注意点
メリットの多い文字起こしアプリですが、上手く利用していくためには、いくつか注意点もあります。
環境に左右されやすい
文字起こしアプリは対面での小規模な打ち合わせやインタビューでは高い精度で文字起こしや翻訳ができます。
しかし環境が整っていない場合は十分な性能を発揮できないこともあります。
例えば、参加者(発言者)が20人以上と多い、声のボリュームが小さい、部屋が広く声が響く場合などです。
特にオンライン会議ではクリアな音声を収録するために、しっかりとイヤホンマイクやヘッドセットを準備しましょう。対面での会議の際も、外付けマイクを設置することなどで対策ができます。
また、周りのノイズは文字起こしの精度に大きく影響するので、ノイズが少ない静かな環境を確保することが重要です。
さらにアップロード型の文字起こしアプリを使用する場合は、録音データの品質やファイル形式が文字起こしの結果に影響する場合があります。高品質なデータを使用するようことで、文字起こしアプリの性能を最大限引き出すことができます。
専門用語は読み取りが難しい
文字起こしアプリは、専門用語や業界特有の言い回しが頻出する会議等には対応が難しいことがあります。
音声がクリアであっても、これらの用語を正確に聞き取るのは人間だって苦労します。
そこで文字起こしアプリの多くは、専門用語を事前に辞書に登録して精度を向上させることが可能です。また専門外の分野で使用する際は、関連用語をリストアップして準備することが効率化につながります。
文字起こしする前にしっかりと事前準備をすることで、アプリの性能を最大限に活かすことができるので、専門用語の多い会議などで使用する場合は、上記の対策・準備を事前にしておくようにしましょう!
文字起こしアプリのよくある質問
ここからは、「文字起こしツール・アプリ」を選ぶ際や、導入の検討の際によくある質問をまとめています。
文字起こしアプリの精度はどの程度ですか?
精度はアプリによって異なりますが、最新のAI技術を使用するアプリは高い精度で音声をテキストに変換できます。
複数の話者がいる場合でも正確に文字起こしできますか?
多くの高品質なアプリは複数の話者を識別し、それぞれの発言を正確に文字起こしできます。
文字起こしアプリはどのようなファイル形式に対応していますか?
多くのアプリは、MP3、WAVなどの一般的な音声ファイル形式に対応しています。
アプリはリアルタイムで文字起こしできますか?
一部のアプリではリアルタイム文字起こしが可能ですが、対応していない場合もあります。
文字起こしアプリの使用にはインターネット接続が必要ですか?
多くのアプリではインターネット接続が必要ですが、オフラインで動作するアプリも存在します。
文字起こしデータのプライバシーは保護されますか?
殆どのアプリはユーザーのデータプライバシーを重視し、適切なセキュリティ対策を講じています。
利用前にしっかりと規約を確認しましょう
文字起こし後の編集機能はありますか?
多くのアプリには、テキストの編集や修正機能が備わっています。
言語のサポート範囲はどのくらいですか?
アプリによって異なりますが、複数の言語に対応しているものもあります。
文字起こしアプリを活用して業務を効率化しよう
文字起こしアプリ・ツールを上手く導入・活用できれば、膨大な作業時間がかかる文字起こし作業の時間が短縮でき、他の業務をする時間が増えたりと効率化が進みます。
また、会議の出席者のうち議事録作成担当を設ける必要もなくなるので、より会議の内容に集中・意見などが出やすくなるなどのメリットも挙げられます。
文字起こしアプリ・ツールは、難しい操作方法はあまりないので、誰でも簡単に活用ができます。
ぜひPCやスマホでダウンロードし、効率化して見てください。